○議長(丸 昭君)  ほかに質疑はありませんか。藤本議員。

○4番(藤本 治君) 議案第36号 の職員の分限に関する条例改正についてお尋ねいたします。この条例改正は、私自身は職員組合の皆様方からお聞きしたことがありまして、一番懸念されており ましたのは、過失によって重大な交通事故を引き起こした場合に、これは通勤途上である場合もありますし、また公務上、車を運転しなくてはならない場合に引 き起こされる場合があるわけですけども、そういったときに業務上過失致死罪ですとか、そういう罪に問われた場合に職を失うという条例でありまして、ここに 特例を設けてほしいという趣旨の職員の皆さんからの要望をお聞きしたことがあるんですが、当然のことだなと思っております。

今 回、このような条例改正が提案されているわけなんですが、このことの意義と、あるいは、さらに千葉県下の各市町村におきまして、今、どのような現状になっ ているのかも含めまして、今回、この条例改正が提案されている意義につきまして、ひとつお答えをいただきたいと思います。

○議長(丸 昭君) 答弁を求めます。関総務課長。

○総務課長(関 重夫君) それでは、私からお答えを申し上げます。まず、今回の条例の一部改正につきましてですが、議員おっしゃるとおり、地方公務員法第16条で欠格事項がございます。地方公務員になれない場合はどういう場合かと。その中の一つといたしまして、禁固以上の刑に処せられた場合については、地方公務員になることができない、試験を受けられないということになっています。現職はどうかといいますかと、同法の第28条第4項で、禁固以上の刑に処せられたときには、条例に特別の定めがある場合を除くほか、その職を失うと。現職ですと、禁固以上の刑に処せられますと失職、職を失うということになっております。

確 かに交通事故、市のほうも今回は交通事故を原則として想定しておりますけども、いろいろな禁固以上の刑もありますし、あるいは執行猶予がつく場合もござい ます。交通事故でも死亡事故を起こした場合でも執行猶予がつく場合もありますし、例えば、重症事故、被害者が3カ月以上の大きなけがをした場合についても 有罪となりまして、禁固以上の刑に処せられて、なおかつ執行猶予がつく場合もございます。

この 事故につきましてはいろいろな状況、本人の過失、あるいは被害者の過失、そういったものも加味されるわけですけども、現在の状況ですと、市は特例条項を設 けておりませんので、どのような状況であろうと、禁固以上の刑に処せられた場合についてはすべて失職ということになります。職員を首になるということでし たので、この辺、千葉県内の市町村でも既に19の市がこの特例条例を設けております。

勝浦 市におきましても、今回の条例案でございます公務中、また通勤途中、このときの事故によりまして、基本的には失職ということなんですが、事故の状況を総合 的に判断して、情状の酌量の余地があるというふうに認めた場合、これにつきましては勝浦市職員分限懲戒審査委員会の場で細かく審議をしまして、いま一度、 失職するかどうかを検討する余地を残すということで、今回この条例を一部条項を追加しようとするものであります。ただ、失職させないとなった場合につきま しては、市民に対しても説明できる内容でなければならないと考えております。以上です。

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○議長(丸 昭君) 次 に、議案第41号 平成23年度勝浦市一般会計補正予算、議案第42号 平成23年度勝浦市介護保険特別会計補正予算、以上2件を一括議題といたします。本案につきましても既に提案理由の説明、並びに補足説明が終了しておりま すので、これより直ちに質疑を行います。なお、質疑に際しましては議案番号を、事項別明細書はページ数をお示し願います。

(略)

○議長(丸 昭君) ほかに質疑はありませんか。藤本議員。

○4番(藤本 治君) 21 ページの保健衛生費、環境衛生費の項目の住宅用太陽光発電設備導入促進事業70万円の計上についてお尋ねいたします。この費用は、1キロワット当たり2万 円掛ける3.5キロワットまで10件ということで70万円の計上がされておりまして、太陽光発電1件当たり7万円の補助を10件予定した計上でございま す。財源は国県支出金が70万円ということで、全額県からの補助金が充てられております。改めて、この場でもお尋ねをさせていただきますが、お隣の御宿 町、大多喜町がこの県費を活用した事業を、御宿町の場合はもう既に議決されておりますけれども、大多喜町は今、審議中かとは思いますが、それぞれの決定さ れた、あるいは審議中の提案内容をご紹介いただきたいと思います。

い すみ市につきましては、既に住宅リフォーム助成制度という市の単独事業の中にこの太陽光発電の装置に対する補助も上限20万円という形で実施をされてきた 市でございますので、今回の県費を使っての点では比較が単純には難しい例でございますので、御宿町及び大多喜町についてご紹介をいただければと思います。

勝 浦市もそうですが、この事業をそれぞれご提案いただいている目的というのは、ご承知のとおり、東日本大震災におきまして福島第一原発があのような事故を引 き起し、今なお、その収束のめどさえ立っていない。このような状況のもとで、エネルギーを原発に依存してきたわけですけれども、そのままこれを続けていい のかどうかということは、国民的、あるいは国、地方の政治の重大なテーマになっているということからだろうと思います。今、原発からの依存を脱却をして、 自然エネルギーへの大転換を図っていこうと。そういう方向の中でこの県費の支出もそういう目的のもとに行われているものと受けとめる必要があると思うんで す。それをそれぞれの町と市が具体化をしようとしているわけで、勝浦市におきましてもこれを活用して、自然エネルギーへの転換を大いに促進をしていこうと いう趣旨の補正予算であろうと理解しておりますけれども、その目的とするところを、ぜひあわせてお示し願いたいと思います。以上、まず第1点、ご質問しま す。

○議長(丸 昭君) 答弁を求めます。目羅環境防災課長。

○環境防災課長(目羅洋美君) 御宿町、大多喜町の状況でございますけども、両町とも補助金の額が14万円、県費補助7万円に市町村の一般会計を財源と する7万円ということで、合わせて14万円と伺っております。また、この補助金の交付目的でございますけれども、地球温暖化の防止及び地域における再生可 能エネルギーの導入促進を図るという目的でございます。以上です。

○議長(丸 昭君) ほかに質疑はありませんか。藤本議員。

○4番(藤本 治君) 目 的といたしまして、地球温暖化の防止、もちろんそのことも重要でございまして、なお、今回の福島第一原発の事故による原発に依存し続けていいのかどうかと いうところも、極めて重大な課題でございます。昨日が6カ月目を迎えた大震災及び原発事故からの節目の日でございましたけれども、原発につきましては、今 なお収束のめどが立たずにおります。

そ こで、この事業をそういった日本全体、勝浦だけにとどまらない、そういう目的に向かっての事業の推進を今回の補正予算から図ろうということでございますの で、よりよいものを勝浦市民に提供していく必要があると思うんですね。その点で、御宿町、大多喜町はそれぞれに県費同額の町の単独の上乗せを行って、1件 当たり倍額14万円を提供しようという補正予算を提案されているということについては、単純にこれをまねろということではないのですが、このような目的を 持った事業を勝浦市においてスタートさせるに当たって、12月になってから、あるいは3月、新年度を迎えるに当たって変更しないで済むようなものを、今 回、市民に提示できるように、この議会で提出する必要があろうかと思っております。そういう点では、ぜひとも執行部の提案におきまして追加の補正を提案し ていただいて、議会として一致して賛同できる提案内容に、ぜひとも提案を補強していただけるようにお願いしたいわけですけれども、具体的には県費同額の7 万円上乗せをして、総額140万円の補正予算としていただけるような追加の補正をお願いできないかどうか、お伺いをしたいと思います。

○議長(丸 昭君) 答弁を求めます。猿田市長。

○市長(猿田寿男君) この太陽光発電というのは、先ほど言いましたように地球温暖化とか、いろいろ今回の福島原発の関係も あろうかと思いますが、大事であるということは、私も承知しておりますけども、各自治体それぞれ財政状況はいろいろ異なるわけでございまして、それはこの 近隣のところが措置しているから、これを措置しなきゃならんというようなことは考えておらないわけで、勝浦市は勝浦市としての財政状況を勘案しながらこれ を考えているわけでございまして、今直ちにこれを補正とか、追加補正とか、そういうことは現在考えておりません。

○議長(丸 昭君) ほかに質疑はありませんか。藤本議員。

○4番(藤本 治君) 御 宿町は、南相馬市という原発の被害で非常に深刻な被害を受けているまちを支援する特別な体制をとって、そのまちからの避難者を受け入れている、被災直後に はまちに支援物資までお届けしたというような、そういう密接に関係のある南相馬市との支援関係を結んでいるまちなんですよ。ですから、事故発生直後から、 原発の事故と住民にもたらされた被害の大きさというのはつぶさに見聞きしてこられたまちなんですね。ですから、今回の県の補正を受けとめて、これを実施す るに当たって、確かに我が党の石井芳清議員が6月の一般質問でそういう質疑をやりました。町長との合意がそこの時点で生まれて、今回、9月の補正でそのよ うな町の単独の上乗せという形でできておりますので、積み重ねはあるんですけれども、直ちに私が言ったからどうこうということは虫のいい話だとは思うんで すけれども、申し上げたいことは、今回のこの事業がそれぞれの自治体の財政事情において、それぞれなりにやればいいという、そのような目的のものとは ちょっと違うんではないかと思うんですね。私はエネルギーにつきまして、大転換を図るべき、そういう重大な事故を目の前にして、その収束さえもまだできて いない、そういう段階において、今後の進むべき方向を市民に大いに市として促していく、そういう事業としてスタートさせるべきものだろうと思いますので、 これは今後、総務常任委員会におきましてご審議いただくことになるわけですけれども、ぜひとも、議会全員一致して勝浦市民に新しい事業を提供できるよう な、そういう議会の議決が得られるように、執行部並びに総務常任委員会の皆様のご審議をぜひとも期待をしたいと思っております。 額等についてどうのこうということよりも、議会が一致して市民に提供できる、そういう新しい制度をこの9月議会で決して、堂々と市民に提供できるようにし ていただけますよう、執行部並びに議会の皆様方の今後のご審議を心からお願いしまして、質問を終わります。