反対討論


○議長(丸 昭君) これをもって質疑を終結いたします。これより討論に入るのでありますが、前もって通告がありましたので、これを許します。初めに、藤本治議員の登壇を許します。藤本議員。〔4番 藤本 治君登壇〕

○4番(藤本 治君) 議案第43号から議案第48号までの決算認定のうち、議案第45号 平成22年度勝浦市老人保健特別会計を除く決算認定について、反対の立場から討論を行います。

振り返ります と、平成22年度の勝浦市の各会計は、平成21年、2009年8月の政権交代の翌年の民主党を中心とした連立政権のもとで編成された国家予算とともに執行 されました。この国家予算には、小泉内閣を初め歴代の自民・公明政権がつくり出した毎年2,200億円に上る社会保障費削減政策の傷跡を是正することが切 に求められていました。しかし、国民が政権交代に託した願いは裏切られ、公約違反が次々とあらわになり、今に続いています。

景気対策にも失 敗が続いています。今日の世界経済危機は、金融危機と過剰生産恐慌の結合と日本共産党はとらえていますが、政権交代しても大企業、大金持ち優遇の政治から 脱却できず、内需、国民の購買力は高まるどころか、貧困と格差を一層拡大し、国内消費を冷え込ませ、健全な経済発展の道をみずから閉ざしてきたと言わざる を得ません。これと並行して、勝浦市の各会計は執行されてきたわけであります。

昨年の暮れに日 本共産党勝浦支部は、アンケートで市民の声を集めました。その結果は、6割の方々が暮らし向きが悪化したと答え、よくなったと答えたのは1%未満でした。 そして、要望の上位5つには、負担軽減を求める項目が集中いたしました。それは、水道料金、ごみ袋代、国保税、高齢者の医療費、介護保険の順でありまし た。私は、各会計には市民の要望にこたえ、暮らしを支える多くの事業が含まれていることを認めるものでありますが、肝心かなめの施策、水道料金やごみ袋 代、国民健康保険税の負担軽減が盛り込まれていないことを重視せざるを得ません。これらは、千葉県下及び近隣の市町と比べても、勝浦市民に特に重い負担が 強いられているものであります。

市民の最も切実な要望にこたえること、国の悪政が続くもとであるからこそ、市民の暮らしを守り、支える施策を断行すること、これが求められていたにもかかわらず、十分に盛り込まれることがなかったと言わざるを得ません。

以上の理由により、各会計の決算認定に反対の態度を表明し、討論を終わります。